脱キリスト教カルトの会

キリスト教系カルトに苦しむ人が人生を取り戻すためのブログです

『ツァイトガイスト(Zeitgeist)2007』キリスト教言及部分まとめ

 動画前半でキリスト教全般のツッコミをしてましたので、書き起こししました。
・神が出鱈目な存在であること
・キリストの物語が過去の神々の逸話からの引用であること
・キリスト生誕のエピソードが占星学的な解釈によるもの
・終末論の由来
・紀元前後の歴史家はキリストの存在を書物に書かなかったこと
・政治が信仰の方向を制定して聖書と教会を作ったこと
 などが動画で語られています。
 字幕が尺に合わせて無理に短くしてたり、原文の英語もあまり上手な表現でなかったりする箇所が多々あるので添削してます。完成までにかなり手間がかかりそうです。

記事編集用コード
C:\Users\user\Pictures
https://blog.hatena.ne.jp/sirakabaararagi/sirakabaararagi.hatenablog.jp/edit

7:30


9:20


これは太陽である。

紀元前1万年前から太陽への尊敬と崇拝を表す豊富な彫刻が沢山ある。
太陽が毎朝昇り、光と暖と安全を与え、寒さや盲目や暗闇の捕食者から人間を救う。
また、太陽なしでは作物は育たず、生物も存在しない。
この実態が太陽崇拝を生じさせた。

太陽と同様に星を理解する者もいた。
星の観察により満月や日食や月食を予見した。
天体群を順に今日知る星座に分類していった。
(画像)
十二宮図の十字だ。
人類史上最も古い概念図である。
太陽が1年かけて12の星座を通過する様子を形象で表す。
それは1年に12ヶ月と4季節、至点と春分点がある事を示している。
12ヶ月のそれぞれに星座の擬人化を当てはめている。

古代文明は太陽と星の観察のみならず、太陽と星を擬人化させ、複雑な神話を創造した。

太陽は生命を保護して育む性質があり、不可視の神に例えられる。
太陽には、
「太陽神(God's sun)」
「世界の光(The light of the world)」
「人類の救い主(savior of mankind)」
の異名がある。

太陽が通る位置を表した12星座は名前で識別。
通過時に発生する自然の元素を表す。
例えば水瓶座の場合は「春に雨をもたらす者」となる。


11:55
これはホルス、紀元前3000年の古代エジプトの太陽神だ。
太陽の擬人化であり、空の太陽活動に関わる寓話的神話で語られる。

古代象形文字で太陽の救世主が分かる

太陽や光のホルスには暗闇を擬人化したセトという敵がいた。
隠喩的に言うと、毎朝ホルスはセトと戦い勝ち日が明るくなり、夕方には負けて地獄へ送られて日が暗くなるのだ。

"闇と光" "善と悪"
最も偏在する神話的な対立で
現代までの多様な表現への留意は重要だ

(エジプト神話)
ホルスの物語は以下の通りだ。
紀元前3000年のエジプトにて、
ホルスは12月25日に処女のイシスから誕生し、
誕生は東の星に付き添われ、
誕生直後に3人の王に崇敬される。
12歳で大胆な教師となり、
30歳でアナップから洗礼を受け聖職に就く。
12人の弟子と旅し、
病人を癒し、
水の上を歩いた。
「神が選んだ息子」「真理」「光」「善の羊飼い」「神の子羊」の崇拝名で知られた。
テュポンの裏切り後にはりつけられ、
埋葬3日後に復活した。

彼の特徴は多くの文化に浸透、他の多数の神にも同様の神話構造が存在する。


13:43
(ローマ神話)
紀元前1200年ギリシャにて、
アティスは12月25日に処女のナナから誕生。
はりつけられて墓に入れられ、3日後に復活した。

(インド神話)
紀元前900年インドにて、
クリシュナは星が誕生を告げたデバキの息子だ。
弟子と共に奇跡を行い、
死後に復活した。

(ギリシャ神話)
紀元前500年ギリシャにて、
ディオニュソスは処女から誕生、
旅する教師で、
水をワインに変える奇跡を行い、
「王者の王」「神のひとり子」「アルファとオメガ」と呼ばれ、
死後に復活した。

(ペルシャ神話)
紀元前1200年ペルシャにて、
ミトラは12月25日に処女から誕生、
12人の弟子を持ち、
奇跡を行い、
埋葬後3日目に復活し、
"真理"の名で呼ばれた。
ミトラを崇敬する礼拝日は日曜日だ。

事実は異なる時代に世界中で神々が存在し、こうした同様の特徴を有することだ。
疑問はその特質の理由だ。

・12日25日 処女降誕
・死後3日目の必然的な復活
・弟子や従者12人

解明に最近の太陽の救世主を分析する。


15:07
エスベツレヘム
処女マリアから12月25日に誕生し
東の星が告知
王が新救世主を崇敬した
12歳で教師になり
30歳で洗礼を受け
聖職に就く
12人の弟子と旅し
病人を癒し
水の上を歩き
死者の蘇生や奇跡を起こし
「王者の王」「神の子」「世界の光」などと呼ばれた
弟子のユダが銀貨30枚で裏切り
はりつけられて3日後に墓から復活し天に昇った

エスの誕生の物語は占星術的である。
東の空のシリウスは夜空で最も明るい。
12月24日にはオリオンの三つ星とシリウスは直線になる。
この三つ星は古代では3人の王者と呼ばれていた。
3人の王者とシリウスは12月25日の日の出と連なる。
エスの降誕の物語にて、王者が太陽(イエス)の誕生の地を特定するために東の星に従う理由だ。

処女マリアはおとめ座(Virgo)で処女宮とも言われる。
Virgoはラテン語で"処女"で、"パン屋敷"の意味もある。星座表現は小麦の一束を持つ処女だ。
パン屋敷と小麦の象徴は8~9月の収穫の時期を表す
ベツレヘムはパン屋敷と翻訳される
ベツレヘムおとめ座を言及し、空にあり地上にはない

12月25日や冬至に発生する興味深い現象がある
夏至から冬至にかけ日は短く寒くなる
太陽は北半球からは小さく希少となる
短い日中と作物の収穫終了は古代で死の過程を象徴した、太陽の死である。
12月22日まで太陽の終焉が確認され
南へ半年移動して空の最低線に位置する。
ここで太陽は知覚範囲で南への移動を3日間停止する(12月22~24日)。
この3日間の停止中は太陽は南十字星付近の星座に位置している。
12月25日を過ぎると太陽は今度は北へ1度移動し、長い昼や暖かさや春を予兆する
それで太陽は十字上で死に、3日間は死んでいたが復活したと言われた。

エスや太陽神がはりつけられ、3日間死んで復活した。
共通の観念だ。
それは太陽が救済の春をもたらしつつ北半球に向かう前の移行期の期間だ。
だが春分や復活祭まで復活を祝わなかった。
春分には昼時間が夜時間より長くなり
命が再生する春の兆候が表れて
太陽が邪悪な闇に打ち勝つからだ

エスにまつわる最も著しい占星術の象徴は12人の弟子だ。
エスが太陽となり一緒に旅する黄道十二宮の星座だ
"12"は聖書に多数ある
・12のイスラエル審判
ヤコブの12人の息子
(その他多数)
十二宮図の十字架だが太陽の形象的な生命は芸術的表現や追跡道具ではない。
異教徒の霊的象徴でこれと似た簡潔表現がある。
(画像)
これはキリスト教の象徴ではない。異教徒の十二宮図の十字架だ。
故に初期の宗教画のイエスの頭は十字上にある。イエスは太陽の象徴だからだ。
太陽が昇る時に"昇天した救世主"
、"世界の光"に再び来てもらうためで
毎朝"再び誕生"して闇の悪事から防御してもらう神の栄光のためである。
(画像)
"雲に乗ってくる人"
"茨の冠"の"昇天"、又は太陽光線を見ることができるのだ



聖書の占星術
天文学的な隠喩の最も重要な1つは時代に関わる
聖書の至る所に多数の時代の記載("AGE")がある

理解するには昼夜平分時の歳差の現象に精通する必要がある
古代エジプト以前の文明は2150年ごとに春分時の日の出が黄道十二宮と違う宮に生じることを知った
これは地球が自転する時、傾いた地軸がぶれ続けるためだ
これが歳差で1年ごとの周期と違って星座が反対に進む
(画像)
歳差が12の宮を通過するのに2万5765年かかる
プラトン年と呼んで
古代社会は熟知していた
そして2150年ごとの期間を時代("AGE")と呼んだ
紀元前4300年~紀元前2150年は牡牛座・金牛宮時代
紀元前2150年~紀元前1年はおひつじ座・白羊宮時代
紀元後1年~2150年はうお座双魚宮時代
私たちはこの時代だ。
2150年頃に新時代に入る。みずがめ座時代だ。(紀元後2150年~4300年 みずがめ座

聖書は第4時代を予兆
3時代に渡る象徴的な動きを記載する
十字架を持つモーセが山から下りてきて人々の子牛崇拝を見て激怒する。
石の板を粉々に壊し、自身を清めるための殺戮を命じるのだ
(門から門へと通り、すべての兄弟・友人・隣人を殺せ 出エジプト記32章)
聖書学者はこの怒りを間違った偶像崇拝の事実によるものと解釈
金色の雄牛は金牛宮、おうし座の牛(おうし座 紀元前4300~2150年)
モーセは新時代の白羊宮の表象だ(おひつじ座 紀元前2150~紀元後1年)
ユダヤ人は今も雄羊の角を吹く
モーセはおうし座の新時代の象徴だ
新時代の訪れで古い時代を捨てる
他神も推移を明示する
以前の神のミトラが同じ象徴の雄牛を殺す

エスはおひつじ座の次であるうお座時代または双魚宮の先導者だ
魚の象徴は新約聖書に数多く登場する。
エスはパンと魚2匹で民衆を養う(マタイ14:17)
聖職に就き湖周辺を歩いていた2人の漁民と友達になり、イエスに続く

車の後ろに付いたイエスの魚の絵を見るが誰もその真の意味を知らない。
これは異教徒の占星術的象徴だ。
双魚宮時代の太陽の王国を表す。イエスの推測上の誕生日はこの時代の初めだ。

ルカによる福音書にある過ぎ越しの祝い場所の質問に
"見よ、都に入ったら水がめを持っている男に出会う。彼が入る屋敷に入れ"と答える
これは全ての占星術的な引用の中で最も明白な一つだ
水がめを持つ男はみずがめ座で水を運ぶ者を指す
水差しで水を注ぐ男として描かれ
双魚宮の次の時代を表す
太陽である神が双魚宮時代を離れイエスみずがめ座に入る。みずがめ座うお座の次に来る時代だ。
うお座 紀元後1年~2150年
みずがめ座 紀元後2150年~4300年)
つまり双魚宮時代の次はみずがめ座時代の到来と告げたのだ

時の終わりと世界の終焉を私たちは耳にしてきた
ヨハネの黙示録では非現実的表現だが
発想の出所はマタイの福音書
"「世界」の終焉まであなたと一緒だ マタイ28:20"
だが欽定訳聖書では"世界"の言葉は誤りの翻訳だとし、実際の言葉は"イーオン"で"時代"の意味である
"「時代」の終焉まであなたと一緒だ マタイ28:20"
これは確かだ
太陽がみずがめ座時代に入る時
太陽のうお座、イエスの時代は終わる
時の終わりと世界の終焉の構想は誤った占星術的な寓話だ

"世界に終焉が訪れる"と信じる約1億人の米国人に教えてあげよう
文学と占星術との合成人物像であるイエス
エジプトの太陽神ホルスをそのまま剽窃(ひょうせつ)している
(画像)
その一例は約3500年前のエジプトのルクソール神殿の壁画だ
その壁に描かれていたのは奇跡の受胎や誕生、ホルスへの崇敬だ
キリスト教出現の15世紀前に描かれた)
ソーがイシスにホルスを受胎することを告げ
聖なる精霊ネフが処女受胎させ
処女降誕と崇拝とが続く
エスの奇跡の受胎と全く同じ物語だ
エジプトの宗教とキリスト教との文学的類似性にたじろぐ



盗作は継続していく
ノアと方舟の物語
伝説の直接引用だ
大洪水の概念は古代によく偏在し
異なる期間と時代で多くの記録が残る

エス以前の情報源は
ギルガメシュ叙事詩のみで十分である
ギルガメシュ叙事詩 紀元前2600年)
神の命令の大洪水や
助けた動物が乗る方舟を物語る
放した鳩の帰還でさえ
多くの類似の中で聖書の物語と共通する

モーセの物語も盗作である
モーセは誕生直後、幼児殺害を避けるため
葦の籠に入れて流されたと言う
後に王族に助けられ
王子として育つ

籠に入れられた赤子の物語は
サルゴン神話から持ってきた

サルゴンは誕生直後に
殺害を避けるため籠で川に流された
王家の妻アッキに助けられて育つ
モーセ十戒を含むモーセ律法の制定者・立法者である
山上で神が預言者に法を授ける発想はかなり以前からある
モーセは神話的な立法者の一人に過ぎない

例えばインドのマヌウ
クレタ島ではゼウスがミノスに法を伝授
エジプトには石板を運び神法を刻んだミーシィスが
MANOU of India
MINOS of Crete
MISES of Egypt

マヌウ ミノス ミーシィス モーセ
MANOU MINOS MISES MOSES

"十戒"に関しては死者の書の呪文125からの引用だ
死者の書の"盗んでない"が"盗むな"、"殺してない"が"殺すな"、"事実だ"が"偽証するな"となった
その他エジプトの宗教はユダヤ・キリスト神学の土台である
「洗礼(Baptism)」「来世(Afterlife)」「最後の審判(Judgement)」
「処女降誕(Virgin Birth)」「死と復活(Resurrection)」
「はりつけ刑(Crucifixion)」「契約の箱(Ark of Covenant)」
「割礼(Circumcision)」「救世主(Saviors)」「聖餐(Communion)」
「大洪水(Great Flood)」「復活祭(Easter)」「クリスマス(Christmas)」「過ぎ越しの祝い(Passover)」
多くがキリスト教ユダヤ教以前のエジプト人発想の特性だ



キリスト教の史家で擁護者のジャスティンはこう記した
"我々が
我らの主イエスは性的結合なしで創造されはりつけられ復活し昇天したと言う時のユピテルの息子たちの話を尊重するのと同じことだ"
別の書物で彼は言った
"処女懐胎ペルセウス神話信仰と同様受諾せよ"
彼と初期のキリスト教徒たちは異教徒の宗教との類似を知っていた。
彼には解決策があった。それは"悪魔の仕業"だ。
悪魔がイエスの前に現れ異教徒の世界に特徴を作った。

原理主義は興味深い
世界の1万2000年の歴史を確信
"恐竜の化石はどう説明を?"と聞くと"神が我々の信仰心を試すために置いた"と
(画像)
私は"神は君を置いて私を試している"と

以前の神話のように聖書は占星神学の文学的合成だ
別人の性格へある人物の特徴を転移することは聖書の中にある
旧約聖書のヨセフの物語、彼はイエスの原型だ。
彼は奇跡で誕生、イエスも同様だ。
それぞれ兄弟12人と弟子12人。
2人は20枚と30枚の銀で売られた。
兄弟のユダと弟子のユダがそれぞれの裏切りをほのめかした
2人とも30歳で職と聖職に就いた。
類似はもっと続く

マリアの息子で人を癒し12人の弟子と旅したイエスの存在は聖書外で歴史的証拠があるか
エスの存命前後に地中海沿岸の周辺に多数の歴史家がいた
何人がイエスの存在を記録したか。0人だ。

しかしイエスの歴史的存在の擁護者がいた。
4人の歴史家が存在を言及
プリニ スエトニウス タキトゥス
いずれも数行の記載だけで、名前でなく称号で言及したのみだ、"Christ(神に選ばれしもの)"と。
ヨセフスの記述は捏造だと証明済みだが今も真実とされている

皆の前で死から復活し、昇天して奇跡を行った人物が歴史的記録を作ったのかもしれない
記録がないのは根拠が考察され
存在否定の確率が高いからだ

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キリスト教は太陽崇拝の物真似で
キリストを太陽の場所に置き
元来の太陽崇拝を彼に転化したのだ
 トーマス・ペイン 1737~1809年
-
意地悪でなく事実に基づきたい
感情を害したくないが
理解し事実と知ることに
学究的正確さを期すのだ
キリスト教は事実に基づかない
政治的な影響力を持ち発展したローマの物語に過ぎない

事実はイエスグノーシス主義キリスト派の太陽神で
異教徒の神と同様、神話の人物だということ
社会支配のために政治体制が彼を歴史的人物にしたのだ



325年にローマ皇帝はニカイア公会議を開催
この会議で政治的動機の教義が制定され
宗教的虐殺と霊的虚偽の長い歴史の幕が開けた
後の1000年はバチカンが欧州を政治的にしめつけ続け
暗黒時代の衰退期に十字軍や宗教裁判の啓蒙的事象に導くのだ
キリスト教は他の全神学と同様、歴史的虚偽だ
自然の世界から人類また互いを切り離す役目を果たす
権力への盲従を支持する
(画像
宗教は人類を改心させはしない
それは奴隷制度と同じものだからだ
ロバート・G・インガソル 1833~1899年

神の全支配の効果にまで人間の責任を軽減し
恐ろしい犯罪が神の追跡で正当化される
危険なのは神話を使って社会を巧みに操り支配する政界勢力に権力を与える者だ
もっとも強力な宗教神話は作られたものだ
他の神話が栄える心理的土壌の役割も果たす



神話は大勢が信じる観念だが虚偽である
さらに深い意味での宗教的観点では
神話は人々を方向付けて動員する
焦点はその機能で現実との関係ではない
共同体や国家で真実と信じられなければ機能できない
悪意ある物語の真実性に関する問題提起は議論の対象にならない
その信仰を守る者は議論しない
無視するか非難するのだ